夢創艦隊リバイバル
新世代 海上保安庁 無人衝角巡視艇「しきがみ」
2021年9月19日(

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夢創艦隊
新世代 海上保安庁 無人衝角巡視艇「しきがみ」
2017年2月4日掲載

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海上保安庁は、尖閣などへの大量の偽装漁船対策を目的に、
防衛省の協力を得て、新たな巡視艇の導入を決定した。

無人衝角巡視艇「しきがみ」である。

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実業の世界より

尖閣諸島海域では大量の中国漁船が頻繁に領海に接近し
その漁船には訓練を受けた民兵が武器を持って乗り組んでいる事は
既に公然の事実となって来ているが、これらの漁船が一斉に
尖閣上陸を目指して強行突入してきた場合には、
増強された海上保安庁としても対処のしようがなく
その対策が急がれている。

放水銃などでの対処にも海保船艇の数が大幅に不足し、
侵入を許す事態が懸念されていた。

そこで、新たに採用されたのが無人衝角巡視艇「しきがみ」である。

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「しきがみ」は、300トンクラスの小型無人高速巡視艇であるが、
防衛装備庁の協力で、アウトリガーを持つトリマラン形式の船体に
制圧用高剛性衝角を搭載した特殊巡視艇として誕生した。

大量の武装漁船の突入を防ぐためには、相応の武力行使が必要であるが
搭載砲の砲撃では、多数の死傷者が発生し、人道上や制圧後の対処にも
多くの問題が発生する.

そこで、警告を聞き入れず突入する不審船に対して衝角を持った無人の
「しきがみ」を突入させ、沈没させる事で上陸を未然に防ぐことを狙ったもの。

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船首部左右には、突入後の離脱を用意にするため、油圧駆動のアームが
装備されており、2軸偏向ウォータジェット推進による高機動性によって、
極めて短時間で多数の不審船を処理する事が可能となっている。

もちろん、突入は警告を無視し、明らかに上陸を狙った領海侵入の
際に限られ、通常の接近の場合には、「しきがみ」が
進行方向をブロックする、放水銃の噴射など
通常の手段を用いる。

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衝角による突入を前提としている為、船体は高剛性カーボンで、
通常の数倍の強度を持ち、衝角及びその基部には、高張力鋼
など高強度素材で、十分な剛性を持たせており、衝突時においても動力と
油圧アームを操作する事で衝突の衝撃を自動制御することも可能である。

これによって、相手に与えるダメージもあらかじめ設定する事が出来、
制御された沈没を与える事も可能となっている。

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操船には、「しきがみ」搭載のカメラ、レーダー、そして小型
ドローンからの俯瞰映像を基に、ノートPCと専用コントローラーで
行うが、データの蓄積が進めばAIによる航路予測、自動操船機能
なども今後整備される予定となっている。

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計画では、先ず4隻を導入し、運用試験を進め、各種運用データを
基に再設計され、改良が他鵜を更に4隻整備、将来的には更に
小型・低価格な無人艇を開発、20隻程度の配備に
つなげて行く予定である。

「しきがみ」の登場によって、海上保安庁の中国漁船、不審船への
対処自由度と、海上保安庁船舶や乗り組み員の安全性が高まり、
同時に抑止力としても効果が期待できる事だろう。


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今回は、大量の中国漁船問題をどうにか出来ないか考えてみたが
・・・これはなかなか難しい。

自然養殖地域とかに指定して、巨大なフェンスで囲えれば良さそう
だがこれも大げさすぎるし・・・。

今回の衝角巡視艇は、機動力と強度を持った小型艇が、
海底軍艦さながらに武装漁船に穴を開けて走り回る・・
と言うイメージで、技術的にはなかなか難しいだろうが、
相手が漁船や巡視船程度ならば不可能ではない。

もし、脱出可能な時間を残して沈没させられる事が出来れば
砲撃するよりは安全であるし、領海内へ徒党を組んで強硬突入して
来た場合には明らかに不法侵入であるしテロ行為ととれない事も
無いので、これくらいの対応は
許されるのではないだろうか?

たかだか漁船や公船程度の相手に砲弾を使うのも
もったいないではないか・・。


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2017年2月4日掲載の無人衝角巡視艇「しきがみ」
・・・いささか時代錯誤とお思いだろう。

海上民兵による組織的侵略と言うのは
グレーゾーンではあるが、手をこまねいていては
どんどん図に乗るばかり。
最近では、背後に軍艦かと見まごう海警船が
数隻遊弋しており、その海警自体が
軍組織の一部に編入され、れっきとした
軍隊となってしまった。

要するに、尖閣周辺ではPLA軍が
我が国の漁船や海保巡視船を相手に
ちょっかいを出している異常事態なのだ。

海上保安庁も大型巡視船の増勢を行なっているが
所詮多勢に無勢の上、装備・防備が違う。
警察組織と軍隊では戦い方も違う。

海上保安庁も軍隊に・・とはいかないが
軍隊に対抗できるだけの組織と
装備を今こそ備える必要があるのだろう